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虫歯で発熱することがある?原因はなに?

熱が出る病気というと、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などが思い浮かびますよね。いずれも感染症であり、誰がいつかかってもおかしくない病気です。そんな中で虫歯という感染症でも発熱することがあるのをご存知でしょうか?今回はそんな虫歯で発熱する原因や対処法などを詳しく解説します。

虫歯を放置すると細菌感染が周囲に広がる

虫歯は細菌感染症の一種であり、放っておいて重症化させると、周囲の組織に感染が広がります。通常は隣の歯に虫歯が広がる程度なのですが、歯の神経まで侵されて、歯冠もボロボロになったような状態では、歯茎や顎の骨、場合によっては喉の奥にまで細菌がうつっていって発熱症状を引き起こすことがあります。もちろんそれは、虫歯菌がすべて引き起こしているというわけではなく、風邪の原因菌なども含まれています。

虫歯由来の副鼻腔炎

副鼻腔炎(ふくびくうえん)とは、鼻の周囲に存在する空洞に炎症反応が起こる病気で、鼻水や鼻づまり、ケースによっては発熱を伴いますが、実はこれも虫歯が原因となることもあります。上の歯の根の先に、虫歯由来の生みの塊が出来て、それがすぐ近くにある副鼻腔まで広がると副鼻腔炎を発症することがあるからです。その結果、熱が出て辛い思いをする方も少なくありません。

風邪による発熱で虫歯が痛くなることもある?

風邪やインフルエンザといった発熱を伴う感染症にかかることで、虫歯の歯痛が誘発されることもあります。普段はとくに痛みを感じていなかったのに、風邪で発熱した途端に歯が痛くなってきた場合は要注意です。風邪の発熱によって虫歯菌の活動が活発になり、歯の神経が強く刺激されている証拠でもあるからです。虫歯菌の活動が活発になったということは、病態の進行も早くなっていますので、風邪の症状が治まったらできるだけ早く歯科を受診するようにしましょう。

虫歯で発熱した場合の対処法

虫歯が原因で発熱した場合は、まず全身状態を安定させる必要があります。そのままの状態では虫歯治療を行なうのも難しいため、内科を受診するなどして解熱に努めましょう。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症が背景にある場合はなおさらです。そうして全身状態が安定したら、早期に歯科治療を開始する必要があります。発熱の原因となるくらいですから、虫歯もかなり進行していることが予想されます。歯の神経を抜く抜髄(ばつずい)が必要となるだけでなく、歯の根の中を無菌化させる根管治療も行うことになるため、それ相応の期間を要します。根管内が無菌化されれば、発熱の原因となった根っこの先の病巣もなくなります。

風邪による発熱が原因で歯痛が生じた場合

風邪が原因の発熱および歯痛もまずは全身状態を安定化させることが大切です。内科にかかって全身症状を取り除きましょう。その結果、歯痛も消失することが多いですが、それで虫歯が治ったと勘違いしてはいけません。虫歯は自然に治ることのない病気であり、風邪でまた発熱した時に、同様の痛みが生じますので、できるだけ早く治療を開始するようにしてください。

まとめ

今回は、虫歯で発熱するリスクについて解説しました。虫歯は細菌感染症の一種であり、全身に発熱などの症状をもたらす可能性は十分にありますのでご注意ください。そんな虫歯に悩まされている方は、いつでもハートライフ錦糸町歯科クリニックまでご相談ください。当院はJR錦糸町駅北口から徒歩約3分の通いやすい歯医者さんです。

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