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子どもの虫歯の原因は?大人の虫歯との違いを解説

虫歯はミュータンス菌に代表される虫歯菌に感染することで発症する病気であり、基本的には子どもも大人も同じといえます。虫歯菌が産生する乳酸などが歯を溶かし、歯痛などを引き起こして私たちを苦しめます。ただ、虫歯の原因も含め、細かい部分では子どもと大人とで異なる部分がいくつかあります。今回はそんな子どもの虫歯の特徴をわかりやすく解説します。

子どもの虫歯の原因とは?

子どもの虫歯の原因としては、次のものが挙げられます。

甘いものを好んで食べる

子どもは甘い食べ物が大好きですよね。砂糖がたくさん含まれたお菓子やスイーツを3時のおやつに毎日食べていることかと思いますが、これは子どもの虫歯リスクを上昇させる主な原因のひとつといえます。砂糖であるスクロースは、ミュータンス菌が何よりも好む栄養素であり、その摂取量が多くなるほど虫歯のリスクも上昇します。ですから、大人の方でも砂糖が含まれるお菓子を毎日たくさん食べていたら、子どもと同じように虫歯リスクが上がりますので十分な注意が必要です。

歯磨きが不十分になりがち

皆さんはもう忘れてしまっているかもしれませんが、子どもがひとり磨きを上手に行えるようになるまでには、数年の期間を要します。1~2歳くらいから歯磨きの練習を始めても、小学校に上がるまでに十分なひとり磨きが行えない子どもはたくさんいます。歯磨きを十分に行えないということは、磨き残しが生じて虫歯菌が繁殖することを意味しますので、当然、正しい歯磨きの方法が身に付いている大人よりも虫歯リスクが高まります。

そこで重要となるのが親御様による仕上げ磨きですね。基本的に仕上げ磨きは、お子様が十分なひとり磨きを行えるようになるまでは、やめずに継続してあげるようにしてください。小学校の2~3年になってもひとり磨きが上手にできていないのであれば、仕上げ磨きを続けていただいて問題ありません。

歯が成熟していない

子どもの歯は、未成熟な状態で生えてきます。とくに乳歯に関しては、永久歯ほど硬くはならず、やわらかいままその寿命を終えていきます。「やわらかい」というのは、触ったら変形するようなやわらかさではなく、虫歯菌が産生する酸によってダメージを受けやすいという意味で、見た目に永久歯との違いはほとんどありません。光学顕微鏡で見たら、細かい穴がたくさん空いていますが、それを一般の人が確認することはできませんよね。そうした“やわらかい”という性質は、フッ素塗布などで歯質を強化することで改善できます。毎日の歯磨きにもフッ素入りの歯磨き粉を積極的に使うようにしてください。

歯並びが安定しない

大人の歯は、歯列弓(しれつきゅう)と呼ばれる弓型の排列で歯並びが出来上がっており、極端な隙間やデコボコはありませんよね。もちろん、大人の歯並びでも、出っ歯や乱ぐい歯、すきっ歯などがありますが、小児期の歯並びほど乱れることはありません。なぜなら、発育期は乳歯と永久歯が混在したり、途中まで生えてきている歯が散在していたりするからです。こうした不安定な歯並び・噛み合わせでは、プラークなどの汚れが溜まりやすく、虫歯リスクも高くなります。ちなみに、子どもの歯並び・噛み合わせが安定するのは、永久歯が生えそろう12歳以降となっています。

まとめ

今回は、子どもの虫歯の原因について解説しました。大人とは異なる部分が多々あり、驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、今回ご紹介したポイントを踏まえた上で、虫歯予防を頑張ってください。ハートライフ錦糸町歯科クリニックまでご相談いただければ、そのお手伝いができるかと思います。

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