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歯医者のクリーニングを妊娠中に受けるときの注意点

前回は、妊娠中のホワイトニングについて解説しましたが、今回のテーマはクリーニングです。歯のお掃除であるクリーニングは、妊娠中でも受けることができますし、それによってたくさんのメリットが得られますが、注意点もいくつかあります。今回はそんな歯医者のクリーニングについて詳しく解説します。

クリーニングを受ける時期について

妊娠をする前であれば、歯のクリーニングをどのタイミングに受けても何ら問題はありません。お口の衛生状態を常に良好に保ちたい方は、毎月クリーニングを受けることもできます。一方、妊娠をしている女性の場合は、クリーニングを受ける時期をきちんと見極める必要があります。

クリーニングに向かない時期

妊娠中の女性は、出産までの10ヵ月間で体調が目まぐるしく変わりますよね。とりわけお腹の中の赤ちゃんの発育は、目に見えないところでどんどん進んでいきます。

そこでまず注意していただきたいのが妊娠して間もない時期です。妊娠初期とも呼ばれる時期で、胎児の発育が急速に進む期間でもあります。妊娠が成立してからだいたい3ヵ月くらいの間は、無理して歯医者さんに通わなくても良いです。クリーニング程度であれば、それほど問題にはなりませんが、万が一を考えてこの時期の受診は避けましょう。

次に、出産を数週間から数ヵ月後に控えた妊娠後期も母体の状態が安定しないため、歯医者さんへの通院は一度お休みすることをおすすめします。おそらく、妊婦さんも歯科治療どころではなくなっているかと思います。

クリーニングに向いている時期

妊婦さんが歯医者のクリーニングを受ける場合、母体が安定する妊娠中期が望ましいといえます。この時期であればクリーニングはもちろんのこと、虫歯治療や歯周病治療を行うことも可能です。麻酔が必要な処置であっても、お腹の赤ちゃんの発育を阻害することなく、安全に治療を進める方法があります。

妊娠中にクリーニングを受けるメリット

妊娠中は、唾液分泌の低下、つわりによる影響、食生活の変化、ホルモンバランスの乱れによって、お口の中が汚れやすくなります。その結果、歯の黄ばみが気になるようになるだけでなく、虫歯・歯周病のリスクも上昇する点に注意しなければなりません。そこで有用なのがプロフェッショナルによる歯のお掃除ですね。妊娠期に1~2回だけでもクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病のリスクは大きく減少します。

虫歯・歯周病の母子感染に要注意

意外に思われるかもしれませんが、虫歯や歯周病は母子感染することがわかっています。どちらも細菌感染症であり、唾液を介して感染が広がるからです。もちろん、生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯菌も歯周病菌も存在していないのですが、乳幼児期を共に過ごすお母さまがそれらの病気にかかっていたら感染するリスクが大きく上昇します。そのため、妊娠中の女性は普段以上にお口を清潔に保つ必要が出てくるといえます。

まとめ

今回は、歯医者のクリーニングを妊娠中に受ける際の注意点やメリットについて解説しました。適切な時期を見極めて受診することで、妊娠への影響も最小限に抑えられますので、妊婦さんは積極的に歯医者のクリーニングを受けるようにしてください。ライフ錦糸町歯科クリニックでは、妊婦さんの歯科治療にも対応しておりますので、お口のことで何かお悩みがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

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