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セラミックの歯は虫歯になるのか?セラミックを選択するメリットも

こんにちは。東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」です。

審美性に優れたセラミックの歯

虫歯治療で使われる被せ物・詰め物にセラミックという素材が使用されることがあります。セラミックは天然の歯のような見た目を再現できる素材で、審美性が高いのが魅力です。

そのため「白い歯にしたい」「自然な歯を入れたい」「銀歯は目立つので嫌だ」という方に選ばれています。なかには「セラミックの歯は虫歯になるの?」「セラミックの歯を長く使い続けるためにはどうしたらいいの?」という疑問をおもちの方もいるでしょう。

今回は、セラミックの歯は虫歯になるのか解説します。セラミックの歯を選択するメリットや長く使い続けるためのポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

セラミックの歯は虫歯になる?

セラミックの歯は虫歯になるのか考える女性

セラミックの歯も天然の歯と同じように虫歯になるのではないかと思われている方がいるかもしれませんが、セラミック部分は虫歯になりません。セラミックは人工物であるためです。

しかし、セラミックの詰め物・被せ物の土台となる自分の歯は虫歯になることがあります。そのため、セラミックの歯は虫歯にならないからとケアを怠ってはいけないのです。セラミックは劣化しにくく、汚れがつきにくい素材で、適切にケアをすれば、天然の歯が虫歯になるのを予防することができるでしょう。

銀歯の下が虫歯になりやすい理由

銀歯の下が虫歯になった人の口元

保険が適用される詰め物・被せ物のひとつに銀歯があります。銀歯は、二次虫歯ができやすい素材だと言われています。

銀歯は、金銀パラジウム合金と言われる金属でできています。経年劣化により金属に歪みが生じて、天然の歯との間に隙間ができると、そこから細菌が入り込んで虫歯になるリスクが高くなるのです。

銀歯の寿命は5年〜7年と言われていますので、5年程度経過した銀歯は特に注意が必要です。

セラミックの歯を選択するメリット

セラミックの歯を選択するメリットのイメージ

上述のとおり、銀歯は虫歯が再発するリスクが高いですが、セラミックは劣化しにくいため、しっかりとケアをすれば土台となる天然歯が虫歯になるのを防げます。これ以外にも、セラミックの歯を選択することには多くのメリットがあります。

ここでは、セラミックの歯を選択するメリットについて解説します。

審美性が高い

セラミックは、陶器と同様の素材です。白く透明感があり、天然歯のような見た目を再現することができます。隣の歯と色調を合わせることも可能です。

保険の場合でも、歯科用プラスチックなどの白い素材を選択することができますが、これらは経年劣化により徐々に黄ばむことがあります。

しかし、セラミックは、しっかりとケアを行えば長期間使用し続けても白い状態を維持できます。

ニ次虫歯ができにくい

一度治療をした歯が再び虫歯になることを二次虫歯と言います。

セラミックは経年劣化が起こらない素材です。金属のように変形せず、天然の歯との間に隙間や段差が生じにくいので、二次虫歯になるリスクが低いのです。また、素材自体がツルツルとしているため、汚れがつきにくいのも、二次虫歯になるリスクが低い理由といえます。

虫歯を繰り返すと、自分の歯が徐々に少なくなり、歯の寿命は短くなります。できるだけ虫歯を再発させないことが、歯の寿命を延ばすためのポイントです。

金属アレルギーのリスクがない

セラミックの歯のなかには金属を使用しないものもあります。金属を使用していないセラミックの歯を選択すれば、金属アレルギーの症状が現れるリスクがありません。そのため、金属アレルギーがある方や、金属アレルギーが起こるのが心配な方でも安心です。

歯茎の黒ずみが起こらない

銀歯の場合、長期間の使用によって金属イオンが溶け出すと、歯茎に黒ずみが起こることがあります。これをメタルタトゥーと言います。メタルタトゥーは、タトゥーと名がついているとおり、簡単に除去することはできません。

一方で、上述のとおり、セラミックの歯のなかには金属を使用しないものもあります。金属を含まないセラミックの歯を選択すれば、歯茎が黒ずむ心配がなく、綺麗な色を保つことができます。

セラミックの歯を選択するデメリット

セラミックの歯を選択するデメリットのイメージ

セラミックの歯を選択することには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。デメリットも知ったうえで選択するのが良いでしょう。

保険が適用されない

セラミックの歯には保険が適用されません。自費治療になるため費用は歯科医院によって異なりますが、被せ物の費用相場は1本あたり8万円〜18万円程度、詰め物の費用相場は1本あたり4万円〜10万円程度です。

保険治療と比較して費用が高額ですが、二次虫歯になりにくく、銀歯よりも長期間使用できる可能性があることを考えると、一概に高額とは言い切れないでしょう。

割れることがある

セラミックは丈夫な素材ですが、強い力が加わると割れることがあります。

そのため、大きな力がかかる奥歯や、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合には、セラミックのなかでも強度が高いジルコニアを選択される傾向があります。ジルコニアは、セラミックの一種で人工ダイヤモンドとも言われる丈夫な素材です。

セラミックだけで作られたオールセラミックに比べると審美性に多少劣りますが、保険が適用される素材に比べると審美性が高いです。また、近年の技術の向上により、審美性はかなり高くなっています。

セラミックは一生ものではない

セラミックの詰め物・被せ物は一生ものではありません。セラミックは耐久性のある素材ですが、土台となる天然の歯が虫歯になったり、破損したりした場合には交換が必要になります。長く使い続けるためには、定期検診やクリーニングにより、適切にケアを行うことが大切です。

セラミックの歯を長く使うための方法

セラミックの歯を長く使うために丁寧に歯磨きをする女性

セラミックの歯の寿命は10年〜15年程度と言われていますが、ケア次第ではそれ以上使用することも可能です。ここでは、セラミックの歯をできるだけ長く使用し続けるためのポイントについて解説します。

丁寧に歯磨きを行う

セラミックは、汚れがつきにくい素材ですが、二次虫歯を予防するためには、丁寧な歯磨きが必要不可欠です。被せ物の場合は、歯の根本あたりを意識して、丁寧に磨くようにしましょう。

また、歯ブラシだけですべての汚れを落とすことは難しいといわれています。そのため、デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシも使用して、細かい部分に付着した汚れもしっかり落とすことが大切です。

自己流の歯磨き方法を続けると、磨き癖によりいつの間にか汚れが溜まることがあるため、定期的に歯科医院でブラッシング指導を受けることも推奨されます。デンタルフロス・歯間ブラシ・ワンタフトブラシの使い方も教えてもらえるでしょう。

ナイトガードを使用する

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、セラミックの歯が破損することがあります。そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方はナイトガードと呼ばれるマウスピースの使用が推奨されます。

就寝時にナイトガードを装着することで、セラミックの歯に加わる力が分散されます。これによって、セラミックの歯と天然の歯を守ることにつながるのです。

自覚がない場合でも、朝起きたときに顎が疲れていると感じるときは、夜中に歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。そのため、日頃から歯に強い力がかかっていると考えられる場合には、マウスピースの装着を検討すると良いでしょう。

ナイトガードは、条件により保険適用内で作製することが可能です。ナイトガードの作製を希望される場合は、歯科医師に相談しましょう。

定期検診を受ける

セラミックの歯を長く使い続けるためには、定期検診を受けることも大切です。定期検診では、セラミックの歯に問題が起こっていないかをチェックします。また、二次虫歯ができていないかチェックするために、レントゲン撮影を行うこともあるでしょう。

二次虫歯ができた場合には、残念ながらセラミックを外して虫歯の治療が必要になりますが、まだ穴が空いていない初期虫歯であれば、クリーニングやフッ素塗布で様子を見ることもあるでしょう。

また、歯科医院での定期検診では歯のクリーニングも受けられます。歯科医院では専用の器具や機械を使用するため、ふだんの歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石をしっかり除去できるのです。これによって、虫歯や歯周病の予防につながります。

併せて、ブラッシング指導も受けると良いでしょう。

まとめ

セラミックの歯を見せて笑う女性

セラミックの歯は人工物なので虫歯になりませんが、セラミックの下の自分の歯は虫歯になる可能性があります。

セラミックの歯は保険適用の銀歯と比較して、虫歯になりにくい素材だと言われています。適切なケアを続けることで、天然の歯が虫歯になるのを防ぐことができます。これによって、セラミックの歯を長期的に使用し続けることができるのです。

セラミックには、審美性が高く、虫歯になりにくいというメリットがあります。歯の健康維持も考慮して、被せ物・詰め物の素材を選択しましょう。

セラミック治療を検討されている方は、東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院ではさまざまな歯のトラブルのご相談・治療をお受けしています。診療内容はこちらWeb予約は24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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